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北海道 道北〜道東〜道央の旅(2011.07)

2日目(札幌〜稚内)

 列車は、定刻通り札幌に朝の6時頃到着した。あいにくの雨模様だ。でも、ここからの移動も列車なので特に気にならない。

 これから稚内に向かうため、「特急スーパー宗谷」に乗車するのだが、発車までに1時間以上あるので、札幌駅内待合所で時間をつぶす。待合所の隣に駅弁売り場があったので朝食用に「えぞ賞味」という蟹フレークの入った駅弁を購入し、車内で食べることにした。

 やっと「特急スーパー宗谷」がホームに入ってきた。

 やがて「特急スーパー宗谷」は、定刻通りに札幌を発車した。発車して間もなく、先ほど購入した「えぞ賞味」を食べる。酢飯にカニ・ホタテ・ウニなどの具がのった弁当でなかなかおいしかった。小さめの弁当なので、朝からモリモリ食べる派には、この弁当だけでは物足りないかもしれないが、自分には丁度良い量であった。

 この列車の旅は、札幌から稚内まで約5時間の長旅になる。退屈なときのためにとパソコン系雑誌を一冊購入して持参してきたが読む気がしないので、車窓を眺めていた。旭川を過ぎてどのくらいたったか憶えていないが、車内放送でここから先はシカなどの野生動物が居るため、やむを得ず急ブレーキをかけることがあるので注意するようにと案内があった。車窓を見ると確かに木々が多く茂った森の中と行った風景だ。放送から、30分ぐらいたったかたたないかぐらいに、列車が警笛を鳴らしながら急激に減速した。野生動物が線路内にいて急ブレーキをかけたのだろう。再び列車が加速始めたとき、車窓から外を覗いてみたがそ、その動物を見ることは出来なかった。

 森の中をひたすら走り続けた列車が終着の稚内にだいぶ近づいてきた頃、札幌では雨だった天気が、すっかりの晴れ模様になっていた。車窓から沢山の藁ロールがあちらこちらに置いてあるのが目にとまった。

 ようやく稚内に到着した。稚内駅は、何年も前に一度訪れたことがあったが新しい駅舎になったようで、とてもきれいだった。まだ、駅とその周辺が改装中であった。

 到着した時間は、丁度お昼時であったので、稚内駅裏手歩いてすぐにある「海鮮れすとらん 夢広場」で食事をした。ここは、2階が海鮮料理を中心としたレストランで、1階が鮮魚市場になっていておみやげなどが買える。

 このレストランでは、「ホタテ・もずくラーメン」を注文した。ホタテともずくの入った塩ラーメンでラードのたっぷり入った汁でこってり系であったが、おいしかった。参考写真(もずくラーメン)

 食事を済ませた後、今日の目的地「稚内温泉」へと向かうため、稚内バスターミナルへと向かった。事前に調べたところ、入浴券と往復バスチケットのセットが販売されているというので、ターミナルの窓口で購入した(1050円)。

 稚内バスターミナルから稚内温泉前までのバスの乗車時間は約17分であった。バス停は、目的の温泉施設である稚内温泉「童夢」の玄関前にあるので、とても便利だ。玄関を入り、フロントでチケットを渡し奥に行くと向かって右手に100足以上は収納できそうな下足箱ロッカーがある。この施設では、下足箱から、荷物ロッカー、脱衣所内の脱衣ロッカー全て100円コインが必要なので注意したい。使用後に100円は返却される。下足箱に靴を入れ2階へ階段を上がって奥へ進むと、温泉の出入り口がある。

 ここの温泉は、大浴場や露天風呂そして、サウナなどいろいろ楽しめる。大浴場の温泉は、少し石油のような臭いのある油系の温泉であった。

 戻りの稚内駅行きバスの時間まで十分時間を取ってあったので、館内で飲み物を飲みながらゆっくりした後、再び稚内駅まで戻ってきた。稚内駅に着くと、あらかじめ調べてあった特急列車に間に合ったのでそれに乗車して隣り駅「南稚内」へ。そして、本日の宿泊先である、「旅館 いわ木」へ徒歩で向かった。駅前を左折し、そのまま行くと10分も掛からずに旅館前まで到着した。

旅館に入ると、奥の厨房らしきところから、旅館のご主人らしき人が現れた。とても気さくな人柄の良さそうなご主人で、少し会話をしてフロントで名前を記入してから、部屋へ行った。

 こちらの旅館は、宗谷本線の線路脇にある旅館で、自分の部屋の窓を開けると丁度線路がよく見える部屋であった。でも、都会と違い列車の本数がとても少ないので、うるさいという感覚は全くなかった。また、玄関すぐ脇を走る線路の踏切を渡って、右折して少し歩いたところにはコインランドリーもあるので、長旅途中の衣服の洗濯にも便利だった。しかし、このコインランドリーには洗濯石けんが無かった(販売も無し)のは、とても残念だった。

 今回の旅行では、宿泊先での食事は朝食付きのみのプランを主に利用したのだが、この旅館は海の幸を多少期待して夕・朝食つきのプランで予約していた。

 期待していた夕食の時間は、1階の食堂で食べた。あらかじめ夕食のイメージ写真は予約時にネットで調べておいたのである程度予想できた。タラバガニの足や生タコのしゃぶしゃぶなど、その他海の幸が小鉢でいろいろ付き、おいしい料理が堪能できた。

 部屋にはテレビもあるが、こちらの旅館では無料でインターネット無線LANを利用できた。FREE SPOTというものだ。自分が携帯していったAndroidタブレットは、有線LANコネクタがないので無線LANを無料で開放してくれているのはとても便利だった。

 翌朝の食事は、基本は7時からなのだそうだが、あらかじめお願いしておくと6時から食事させてもらえる。自分も早朝宿を出なくてはいけなかったので、6時からの朝食をお願いした。

 旅行初日の「急行はななす」ではあまり眠れなかったのと、明日は早くに起床しなくては行けないので携帯電話のアラームをセットして早めに就寝した。

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